30秒で要点
- 何が:パナソニックが「カスタマイズレッツノート」の一部を10月1日から値上げ。本体は約10〜15%、SSDのカスタマイズ価格は約80〜100%(最大約2倍)に
- いつ:2026年9月1日発表、10月1日改定。9月30日までに取得した見積もりは有効期限内なら改定前条件で注文可能
- 誰に関係する?:直販PCの購入検討者に加え、メモリ・SSDの増量オプションを考えているBTO・ゲーミングPCユーザー
円安と半導体特需の波が、ついに直販PCの価格を直撃しました。パナソニックは9月1日、直販サイトの「カスタマイズレッツノート」の一部で、10月1日から出荷価格を改定すると発表。特にカスタマイズ時のSSD価格が最大約2倍に引き上げられます。これは1メーカーの話にとどまらず、メモリ・SSDの高騰がPC全体に及んでいることを示す象徴的な動きです。
何が起きた?レッツノートの値上げ内容
今回の価格改定の対象は、カスタマイズレッツノートの「SC7」シリーズおよび「FC7」シリーズの本体と、カスタマイズ時に選べるSSDです。本体は約10〜15%の値上げですが、注目はSSDのカスタマイズ価格で、約80〜100%と最大でおよそ2倍に引き上げられます。
救済措置として、9月30日までに取得した見積もりについては、有効期限内であれば改定前の条件で注文できるとしています。パナソニックは、生産性の改善や調達の最適化などで価格維持に努めてきたものの、為替の悪化と世界的な半導体特需による調達コスト上昇を自社努力だけで吸収するのが困難になったと説明しています。
背景にあるDRAM・NANDの価格上昇
SSDが最大2倍という数字の背景には、メモリ半導体そのものの契約価格上昇があります。市場調査会社TrendForceによると、2026年第3四半期(7〜9月)の契約価格は、前四半期比でDRAMが約13〜18%、NANDフラッシュが約10〜15%それぞれ上昇する見込みです。
これでも上昇率は鈍化傾向で、それ以前の四半期では従来型DRAMが50%超上昇するなど、価格はすでに大きく跳ね上がっています。AIサーバー向けの需要が最優先され、生産能力がそちらへ振り向けられていることが、PC向けメモリ・SSDの供給を圧迫している構図です。
ゲーミングPC・BTOへの影響は?
レッツノートはビジネス向けノートでゲーミングPCではありませんが、値上げの原因はメモリ・SSDそのものの高騰です。つまり同じコスト圧力は、ゲーミングPCやBTOにも共通してかかっています。特に影響を受けやすいのは、メモリを32GB・64GBへ、SSDを2TB・4TBへと増量するカスタマイズオプションです。容量を積むほど値上げの影響が大きく出やすくなります。
現時点でBTO各社が具体的にいくら値上げすると発表しているわけではありませんが、本体価格や増量オプションに上昇圧力が強まる可能性は高い状況です。一方で、2026年後半は上昇率の鈍化も見込まれており、「今すぐ焦って高値づかみする」のが常に正解とも限りません。買うかどうかの判断は、用途と必要容量、そして相場の見通しをあわせて考える必要があります。
パーツ高騰の背景と、今の相場での買い時の判断軸は、本体サイトでデータをもとに詳しくまとめています。
今チェックすべきこと
- 大容量メモリ・大容量SSD構成を検討しているなら、増量オプションの価格を早めに確認しておく
- 直販PCの購入予定がある場合、見積もりの取得期限や改定日などの条件を必ずチェックする
- 「今欲しい」なら在庫と現在価格を、「急がない」なら相場の鈍化見通しも踏まえて判断する
実際にどこで買うかを比較したい場合は、主要BTOメーカーの現在のセール状況を横並びで確認するのが近道です。
今回の値上げをどう見る?
価格・在庫・キャンペーン内容等は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
情報源
情報確認日時:2026年9月4日時点

「SSDが最大2倍」というインパクトのある数字が出ましたが、本質はメモリ・SSD全体の高騰です。ゲーミングPCで影響が大きいのは、まず増量オプション。大容量メモリ・SSDを積む予定なら、その部分から先に値上げを感じやすくなります。ただ26年後半は上昇率の鈍化も見込まれるので、慌てて必要以上の容量を高値で盛るより、「今の用途に本当に必要な容量」を見極めるのが賢い立ち回りだと考えています。