3行でわかる今回のニュース
- 何が:NVIDIAが新技術「DLSS 5(3D-Guided Neural Rendering)」を『NBA 2K27』で提供開始
- いつ:米太平洋時間9月3日21時(日本時間9月4日13時)から
- 誰に関係する?:GeForce RTX 50シリーズ搭載PC・ノートのユーザー、これから買う人
NVIDIAが、AIによる画質向上技術「DLSS 5」を『NBA 2K27』へ導入すると発表しました。実際に使えるようになるのは日本時間9月4日13時から。対応するのはGeForce RTX 50シリーズに限られ、利用には同日公開のドライバーが必要です。
何が始まる?
DLSS 5は、これまでのDLSSが担ってきた「解像度の引き上げ」や「フレーム生成」とは異なり、AIを使って光や質感の表現そのものを底上げする「3D-Guided Neural Rendering」を初めて実用化した技術です。ゲームエンジンが描いた元のフレームを土台にして、肌のサブサーフェススキャタリングや髪への光の透過、より深い接触影などを加え、リアルタイムでよりフォトリアルな映像に近づけます。
第一弾となるのが、Visual Concepts開発・2K販売の『NBA 2K27』です。NVIDIAとVisual Conc eptsの協業により、実在選手をスキャンした顔の造形を保ったまま、アリーナ照明下の肌の質感や髪のディテールを高める用途で使われます。
対応GPUと必要な条件
DLSS 5に対応するのは、デスクトップ・ノートを含むGeForce RTX 50シリーズです。クラウドではGeForce NOW Ultimate会員(RTX 5080ベースの環境)でも利用できます。RTX 40シリーズ以前は、現時点で公式の対応対象として案内されていません。
利用するには、9月3日(米太平洋時間21時)に公開されるGeForce Game Ready Driverが必要です。ドライバーを導入したうえで、ゲーム内の「Video Settings」から「DLSS Neural Rendering」をオンにします。ゲーム中やリプレイ中はキーボードのF9でオン・オフを切り替えられます。
DLSS 5とこれまでのDLSSの違い
ここは誤解しやすいポイントです。DLSS 5(Neural Rendering)は、フレームレートを上げるための技術ではなく、画質を高めるための技術です。従来のSuper Resolution、Multi Frame Generation、Ray Reconstructionといった「性能を稼ぐDLSS」とは役割が異なり、これらと置き換わるのではなく併用できる独立機能として動作します。
NVIDIAによると、DLSS 5は3月の初発表時点ではRTX 5090を2枚必要としていましたが、約6か月で5倍の高速化を達成し、単一GPUで4K表示まで動作するようになったとしています。秋にはさらなる最適化アップデートも予定されています。DLSSの世代ごとの整理は、DLSS 4.5の内容はこちらのNEWSもあわせて確認すると分かりやすいはずです。
公式が示したフレームレート
NVIDIAは『NBA 2K27』での参考値を公開しています。いずれもレイトレーシング有効・Ultraプリセットで、DLSS技術群(Super ResolutionやMulti Frame Generationを含む)を併用した場合の最大値です。DLSS 5単体の効果ではない点に注意してください。
| GPU | WQHD(2560×1440)最大fps |
|---|---|
| RTX 5090 | 最大590fps |
| RTX 5080 | 最大410fps |
| RTX 5070 Ti | 最大350fps |
| RTX 5070 | 最大260fps |
PC選びへの影響
今回のポイントは「DLSS 5はRTX 50シリーズ限定」という一点に尽きます。今後DLSS 5対応タイトルが増えていけば、RTX 40シリーズ以前のユーザーにとっては買い替えを検討する材料の一つになりそうです。これから新規に購入する人も、DLSS 5を見据えるならRTX 50シリーズを軸に考える形になります。
予算帯によって候補は変わります。上位を狙うなら4K・高フレームレートを想定したRTX 5080クラス、コスパ重視ならフルHD〜WQHD向けのミドル帯が現実的です。RTX 5060とRTX 5070の違いを比較すると、自分の使い方に合う帯が見えてきます。
今回の発表をどう見る?
情報源
情報確認日時:2026年9月1日時点

DLSS 5は「速くする技術」ではなく「きれいにする技術」で、公式のfps値は他のDLSS機能込みの数字です。ここを混同すると期待値がズレます。当面はNBA 2K27だけの対応ですが、対応タイトルが広がればRTX 50シリーズの価値がさらに上がる流れ。急ぎでなければ、対応ゲームの増え方を見ながら判断しても遅くありません。