15万円前後の格安ゲーミングPCを探していると、いまだにRyzen 7 5700Xを採用したモデルを見かけます。発売から数年が経ち「今さらAM4はやめとけ」という声もある一方、価格が安く8コアという強みも残っています。結論から言うと、5700Xは価格次第で今でも十分に買えるCPUですが、組み合わせるGPUとプラットフォームの弱点を理解して選ぶ必要があります。この記事では、7500F・9700Xとのゲーム性能比較、相性の良いGPU、AM4のデメリット、搭載PCを選んでよい価格条件を整理します。
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。価格・在庫・構成・キャンペーンは変更される場合があるため、購入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
Ryzen 7 5700Xを2026年に買ってよい条件
5700Xは旧世代のため、誰にでも勧められるCPUではありません。「買ってよい人」と「避けた方がよい人」がはっきり分かれます。まず自分がどちらに近いかを確認してから本文に進むと判断しやすくなります。
ポイントは「価格が十分に安く、フルHDでミドルクラスのGPUと組む」なら5700Xは今でも合理的な選択という点です。逆にRTX 5070以上の上位GPUを積みたい人や、AM5との価格差が小さい場合は、新世代を選んだ方が満足度は高くなります。
Ryzen 7 5700Xの基本仕様
まず土台を確認します。5700XはZen 3世代の8コア16スレッドで、ソケットはAM4、対応メモリはDDR4です。内蔵グラフィックスは持たないため、別途グラフィックボード(GPU)が必要になります。
| 項目 | Ryzen 7 5700X |
|---|---|
| コア/スレッド | 8コア / 16スレッド |
| クロック | ベース3.4GHz / ブースト最大4.6GHz |
| アーキテクチャ | Zen 3 |
| ソケット / メモリ | AM4 / DDR4-3200 |
| L3キャッシュ / TDP | 32MB / 65W |
| 内蔵GPU | なし(別途GPU必須) |
出典:technical.city(2026年7月17日確認)。8コア16スレッドという構成は、発売当時のミドルハイに位置づけられていました。マルチスレッド処理に強く、価格が下がった現在も一定の実用性を保っています。
注意したいのは、対応がPCI Express 4.0・DDR4である点です。最新のZen 5世代がPCIe 5.0・DDR5に対応するのに対し、5700Xは一世代前のプラットフォームで動きます。ゲーム自体には大きな影響はありませんが、拡張性や将来性という面では見劣りします。
Ryzen 7 5700Xのゲーム性能はどれくらい?
5700Xのゲーム性能は、フルHD〜WQHDでミドルクラスのGPUと組む分には現在も実用的な水準です。8コア16スレッドあるため、ゲームと配信・録画の同時進行や、バックグラウンドで別作業を走らせる用途にも余裕があります。
一方で、ゲームのフレームレートを左右するシングルコア性能は、新世代に比べると一段控えめです。GeekBench 6のシングルコアで見ると、5700Xは2186、Zen 5の9700Xは3373と、約54%の差があります(出典:technical.city、2026年7月17日確認)。ただし、これは合成ベンチの数値であり、実ゲームでは解像度が上がるほどGPU側の負荷が支配的になるため、差は縮まります。フルHDでも中量級までのタイトルなら、ミドルGPUとの組み合わせで快適に遊べます。

旧世代だと、もうゲームは厳しいんですか?



そんなことはないよ。フルHDでミドルクラスのGPUと組むなら十分現役だ。ただし上位GPUを積むと性能を出し切れなくなるから、GPUとのバランスが大事なんだ。
Ryzen 7 5700XとRyzen 5 7500Xの比較
格安BTOで5700Xと並んでよく採用されるのが、新世代・6コアのRyzen 5 7500Fです。どちらもゲーム向けの入門〜ミドルクラスですが、性格が異なります。
| 項目 | 5700X | 7500F |
|---|---|---|
| コア/スレッド | 8 / 16 | 6 / 12 |
| 世代 | Zen 3 | Zen 4 |
| ソケット | AM4 / DDR4 | AM5 / DDR5 |
| ゲーム(フルHD) | ○ | ◎ |
| マルチ・拡張性 | ○ | ◎ |
出典:technical.city(2026年7月17日確認)。合成ベンチの総合スコアは両者ほぼ互角で、フルHDのゲームではシングル性能に優れる7500Fが有利、マルチスレッド処理では8コアの5700Xがわずかに優位という関係です。
新規で組むなら、フルHDのゲーム性能で有利かつAM5で拡張性のある7500Fが基本の選択肢になります。5700Xを選ぶ価値があるのは、搭載PCが7500F構成よりはっきり安いときや、8コアを活かす並列作業がある場合です。価格差が数千円程度に縮まっているなら、新世代のAM5を選んだ方が長く使えます。
Ryzen 7 5700XとRyzen 7 9700Xの比較
同じ8コア16スレッドの後継として比較されるのが、Zen 5世代のRyzen 7 9700Xです。世代が2つ新しく、性能差は明確です。
| 項目 | 5700X | 9700X |
|---|---|---|
| 世代 | Zen 3 | Zen 5 |
| ブースト | 4.6GHz | 5.5GHz |
| ソケット | AM4 / DDR4 | AM5 / DDR5 |
| 総合スコア差 | 基準 | 約+39% |
| シングル性能 | ○ | ◎ |
出典:technical.city(2026年7月17日確認)。合成ベンチの総合スコアは9700Xが約39%高く、シングルコアやマルチコアではさらに大きな差がつく項目もあります。
実ゲームでの差は解像度やGPUによって変わりますが、9700Xは高fpsを狙う競技系タイトルや、上位GPUと組んで性能を引き出したい場合に生きてきます。ただし本体価格は上がるため、5700Xと9700Xは「価格を取るか、性能と将来性を取るか」の選択になります。フルHDでミドルGPUなら5700Xでも不足を感じにくく、上位GPUや高解像度を見据えるなら9700X(AM5)が無難です。
Ryzen 7 5700Xと相性の良いGPU
5700Xで満足度を左右する最大の要素が、組み合わせるGPUです。CPUに対してGPUが強すぎると、CPUが処理を追い切れず性能を出し切れません。5700Xはミドルクラスのため、フルHD向けのGPUと相性が良好です。
| GPU | 主な解像度 | 相性 |
|---|---|---|
| RTX 5060 | フルHD高fps | ◎ |
| RTX 5060 Ti | フルHD〜WQHD | ○ |
| RTX 5070 | WQHD | △ |
| RTX 5070 Ti以上 | WQHD〜4K | × |
相性は目安で、実際のバランスはタイトルと解像度で変わります。RTX 5060クラスまでなら5700Xでも無理なく使えますが、RTX 5070以上をフルHDで使うとCPUが先に限界を迎えやすくなります。CPUとGPUの組み合わせをより詳しく確認したい場合は、下記の早見表が参考になります。
AM4プラットフォームのデメリットとボトルネック
5700Xを選ぶうえで最も理解しておくべきなのが、AM4プラットフォームの弱点です。ゲーム性能そのものより、こちらが「やめとけ」と言われる主な理由になっています。
まず、AM4は上位CPUへの換装余地がほぼ残っていません。将来CPUだけを大幅に強化したくても、実質的にはマザーボードごとの交換が必要になります。これに対しAM5は今後のRyzen世代でも使われるため、拡張性で差がつきます。また、対応がDDR4・PCIe 4.0である点も、最新環境と比べると見劣りする部分です。
ボトルネックの面でも注意が必要です。上位GPUをフルHDで使うと、5700XのシングルコアがGPUの描画能力に追いつかず、GPU使用率が上がりきらない場面が出ます。実際、RTX 5070との組み合わせでは、フルHDでCPU側に一定のボトルネックが生じ、GPU使用率が下がる報告があります(出典:HowManyFPSのボトルネック計算、2026年7月17日確認)。高解像度にすればGPU負荷が上がり差は縮まりますが、フルHDで上位GPUを積むのは相性が良くありません。
購入前に確認してください。
- AM4は上位CPUへの換装余地がほぼなく、将来のアップグレードはマザーボード交換が前提になります。
- RTX 5070以上をフルHDで使うと、CPUがボトルネックになりやすいです。
- AM5構成との価格差が小さい場合は、拡張性のある新世代を選んだ方が長く使えます。
Ryzen 7 5700X搭載PCの適正価格とおすすめBTO
5700Xは旧世代のため、搭載PCは「価格が構成に見合って安いか」で選ぶのが基本です。RTX 5060と組み合わせた構成なら、メモリ16GB・SSD 500GB〜1TBあたりが標準的で、価格の目安は15万円前後になります。この帯を大きく超えるなら、同価格帯の7500F(AM5)構成やRTX 5060 Ti搭載モデルと比べ直した方が納得しやすくなります。
5700X搭載PCのメリット
- 格安BTOで本体価格を抑えやすい
- 8コアで配信・並列作業に余裕がある
- フルHD+ミドルGPUなら十分快適
注意したいデメリット
- AM4で将来のCPU換装余地が乏しい
- 上位GPUではボトルネックになりやすい
- AM5と価格差が小さいと妙味が薄れる
大手BTOでも5700X搭載モデルは継続して販売されています。価格重視でフルHD中心なら、RTX 5060と組み合わせた15万円前後のモデルが現実的な選択肢です。具体的な候補は、下記の価格帯別まとめで比較できます。
なお、パーツ価格は時期によって変動します。5700X搭載PCが割高になっている場合は、無理に旧世代を選ばず、買い時そのものを見直すのも一つの判断です。
まとめ|Ryzen 7 5700Xは価格とGPU次第で今でも買える
Ryzen 7 5700Xは、8コア16スレッドでフルHDのゲームやマルチスレッド作業をこなせるCPUです。旧世代のため合成ベンチでは新世代に見劣りしますが、フルHDでミドルクラスのGPUと組む分には現在も実用的な性能を保っています。
選び方を整理すると、価格が十分に安くフルHD+RTX 5060クラスなら5700Xは買い、新規で長く使いたい・AM5と価格差が小さいなら7500Fなど新世代、上位GPUや高fpsを狙うなら9700Xという流れになります。AM4の拡張性の乏しさと、上位GPUでのボトルネックを理解したうえで、価格に見合っているかを基準に判断しましょう。
- 搭載PCの価格が同構成のAM5モデルよりはっきり安いか
- 組み合わせるGPUがRTX 5060クラスまでに収まっているか
- 主に遊ぶ解像度はフルHDか、WQHD以上か
- 将来のアップグレード予定があるか(ある場合はAM5が有利)
とにかく安くフルHDで始めたい
RTX 5070以上を積みたい
価格・在庫・構成・キャンペーンは変動します。購入前には各BTOの公式サイトで最新情報を確認してください。
最終更新日:2026年7月17日









