地球を丸ごと再現する重量級タイトル、Microsoft Flight Simulator 2024(以下 MSFS 2024)。「推奨スペックは重いのか」「どのゲーミングPCなら快適に飛べるのか」と迷う方は多いはずです。本記事は公式の4段階スペックと、同一環境で計測されたGPU別の実測fpsをもとに、フルHDから4Kまで予算別の最適構成を整理しました。BTO10社以上を検証してきた筆者の視点で、損しない1台の選び方を解説します。
A. 重い部類です。公式推奨はRTX 2080・32GBメモリですが、ネイティブ最高画質では60fpsに届かず、快適に遊ぶならRTX 5070クラス以上が現実的です。詳細は本文で解説します。
- 結論:フルHD快適ならRTX 5070、4K本格運用ならRTX 5080以上が最適
- 価格帯:25万円台〜45万円台(2026年6月時点)
- 根拠:ネイティブ最高画質では全GPUが60fps未満、DLSS+フレーム生成でRTX 4070以上が60fps到達
- 注意点:GPUよりCPU依存度が高く、メモリ32GB・無制限の固定回線が前提

MSFS 2024は「推奨スペックを満たす=快適」が当てはまりにくいタイトルだ。公式数値の読み方から順番に見ていこう。
Microsoft Flight Simulator 2024の推奨スペックは重い?まず結論
MSFS 2024の推奨スペックは重いですか? 答えは「重い部類」です。公式推奨のRTX 2080・32GBメモリはあくまで1080p・30〜60fps想定であり、最高画質で快適に遊ぶにはRTX 5070クラス以上が現実的だからです。
第一に、Bing Mapsの膨大なデータをAzureクラウドからリアルタイムストリーミングしている点。第二に、シミュレーション計算がCPUのシングルスレッド性能に強く依存する点。第三に、地形描画品質(TLOD)やフォトグラメトリ都市の負荷が極端に高い点です。GPUを最強にしてもCPUや設定で頭打ちになりやすいのが特徴です。
実際に公式FAQを確認したところ、MSFS 2024は最低・推奨・理想・VRという珍しい4段階で要件が示されていました。一般的なゲームのように「推奨スペックなら最高画質で快適」とはいかず、推奨の上に「理想(4K)」が別枠で用意されているのがこのタイトルの厳しさを物語っています。
Microsoft Flight Simulator 2024の公式推奨スペックは?
公式推奨スペックはどの構成ですか? 答えはCPUがRyzen 7 2700XまたはCore i7-10700K、GPUがRTX 2080、メモリ32GBです。これは1080p・High設定でのプレイを想定した数値です。
| 項目 | 最低 | 推奨 | 理想(4K) |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 2600X / Core i7-6800K | Ryzen 7 2700X / Core i7-10700K | Ryzen 9 7900X / Core i7-14700K |
| GPU | RX 5700 / GTX 970 | RX 5700 XT / RTX 2080 | RX 7900 XT / RTX 4080 |
| VRAM | 4GB | 8GB | 12GB |
| メモリ | 16GB | 32GB | 64GB |
| ストレージ | 50GB | 50GB | 50GB |
| 回線 | 10Mbps | 50Mbps | 100Mbps |
※ 出典:Microsoft Flight Simulator 2024 公式FAQ(flightsimulator.com)、取得日:2026年6月23日
注目すべきはメモリとVRAMの要求の高さです。推奨で32GB、理想で64GBという数値は、現行ゲームの中でも突出しています。実際に公式ページで確認したところ、理想スペックの64GBは「ゲーム単体で64GBを使い切るから」ではなく、OSやブラウザ、Discordを同時起動した状態でゲームに常時32GBを確保するための余裕分という位置づけです。



推奨がRTX 2080なら、いまのRTX 5070なら余裕で快適ってことですよね?



そう思いがちだが、公式推奨は最高画質ではなくHigh設定・1080p想定だ。最高画質ネイティブだとRTX 4090でも60fpsに届かない。次の実測データを見れば理由がわかる。
GPU別の実測fpsはどのくらい?最高画質で検証
最高画質ネイティブで60fpsは出ますか? 答えは「出ません」です。同一環境での実測ベンチでは、最上位のRTX 4090でも4K・最高画質ネイティブで39fpsにとどまり、DLSSとフレーム生成を併用してようやく60fps以上に到達します。
以下は、エンパイア・ステート・ビルから飛行した際のフレームレート比較です(最高画質ウルトラ設定/TAA/DX12/Windows 11/CPU:Core i7-14700K/メモリ32GB/NVMe SSD)。負荷の高い高密度都市での計測のため、実際の郊外飛行ではこれより高いfpsが出やすい点に注意してください。
| GPU | 4K ネイティブ | 4K DLSS+フレーム生成 | フルHD DLSS+フレーム生成 |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 39 fps | 77 fps | 77 fps |
| RTX 4080 | 35 fps | 75 fps | 78 fps |
| RTX 4070 Ti SUPER | 31 fps | 65 fps | 76 fps |
| RTX 4070 SUPER | 24 fps | 62 fps | 75 fps |
| RTX 4070 | 23 fps | 57 fps | 72 fps |
| RTX 4060 Ti | 9 fps | 19 fps | 44 fps |
| RTX 4060 | 8 fps | 18 fps | 37 fps |
※ 出典:pcgamebto.com「Microsoft Flight Simulator 2024の推奨スペックとおすすめPC」実測ベンチ、取得日:2026年6月23日。計測環境:4K=DLSSパフォーマンス/フルHD=DLSS品質、最高画質、ドライバ・CPUは記事記載準拠
公式は推奨GPUとしてRTX 2080を挙げますが、実測ではRTX 4060クラスでも高密度都市の最高画質は厳しく、現実的にはRTX 4070/RTX 5070以上が快適ラインです。一般論では「推奨スペックを満たせば安心」とされますが、MSFS 2024に関してはDLSSとフレーム生成を前提にGPUを一段上げて選ぶのが筆者の判断です。
フルHDで快適(60fps以上)に遊ぶならDLSS+フレーム生成を有効にしてRTX 4070/RTX 5070以上。4Kで60fps以上を狙うならRTX 4070 SUPER/RTX 5070 Ti以上が目安です。ネイティブ最高画質に固執せず、アップスケーリングを使う前提で設計するのが効率的です。
GPUよりCPUとメモリが効く?MSFS 2024特有の注意点
GPUを最強にすれば快適になりますか? 答えは「半分正解」です。MSFS 2024はシミュレーション計算がCPUのシングルスレッド性能に強く依存するため、CPUが弱いとGPUを上げても高密度都市でfpsが頭打ちになりやすいからです。
このタイトルは航空機の物理計算、気象、トラフィック、地形ストリーミングといった処理がCPU側に集中します。実際に複数メディアの検証でも、3D V-Cacheを搭載するRyzen 7 9800X3Dが同タイトルで頭一つ抜けた性能を見せており、密集都市の上空では特定コアの負荷が張り付きやすい傾向が報告されています。
- CPUは8コア以上のCore i7/Ryzen 7クラス以上を選ぶ。ゲーム適性を最優先するならRyzen 7 9800X3Dが有力
- メモリは最低32GB。配信や複数アプリ同時起動が多いなら64GBで余裕を持たせる
- ストレージはNVMe SSD必須。HDDはストリーミング時のスタッターで実用困難
- 回線は無制限の固定回線が前提。フォトグラメトリのデータ転送量が大きい



一般論ではGPU最優先で選びがちだが、MSFS 2024に限ってはCPUとメモリのバランスを崩すと後悔する。GPUとCPUは「片方だけ豪華」を避けるのが鉄則だ。
メモリ容量の判断に迷う方は、容量別の使い分けを整理した記事も参考になります。MSFS 2024のように32GBが推奨される重量級では、16GBとの差が体感に直結します。
予算別のおすすめゲーミングPC構成は?フルHD〜4K
どの構成を選べばいいですか? 答えは目標解像度で決めるのが最短です。フルHD快適ならRTX 5070+32GB、4K本格運用ならRTX 5080以上+32〜64GBが基準になります。
フルHD・60fps以上:RTX 5070(DLSS+フレーム生成前提)/WQHD・高fps:RTX 5070 Ti/4K・60fps以上:RTX 5080以上。いずれもCPUは8コア以上、メモリ32GB以上が前提です。
| 目標 | ★本命★ WQHD快適 | 4K本格 |
|---|---|---|
| GPU | RTX 5070 | RTX 5080 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D / Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | 32GB | 32〜64GB |
| 価格目安 | 25万〜39万円台 | 45万〜64万円台 |
| こんな人に合う | フルHD〜WQHDで快適に飛びたい人 | 4Kモニターで没入感を最大化したい人 |
※ 価格は2026年6月時点の各BTO標準構成の目安です。構成・時期により変動します。取得日:2026年6月23日
30万円前後の価格帯はMSFS 2024の本命ゾーンです。RTX 5070 Tiや9800X3Dを軸にした構成は、このタイトルのCPU依存性とGPU負荷の両方をバランスよく満たします。価格帯別の選び方を網羅した記事も合わせて確認すると、自分の予算に合う1台が見つけやすくなります。
WQHDで快適に飛びたい人にはRTX 5070 Ti、4Kまで視野に入れる人にはRTX 5080が軸になります。それぞれの実力とコスパは個別の比較記事で深掘りしています。
WQHD高fps狙いならRTX 5070 Ti搭載ゲーミングPCの比較記事、4K本格運用ならRTX 5080搭載モデルの価格帯別比較が参考になります。



RTX 5070に乗り換えてからWQHDの市街地でもスタッターが減って、ようやく着陸が楽しめるようになった。
\ 自分の予算に合う構成をチェック /
快適に飛ばすための設定とチェック項目は?
PCを買ったあと、まず確認すべき設定はどこですか? 答えはアップスケーリングと地形LODの2点です。この2項目だけでfpsが大きく変わるため、購入後の最初の調整ポイントになります。
NVIDIA環境ならDLSS、AMD環境ならFSRを有効にします。実測でもネイティブよりDLSS+フレーム生成のほうがfpsが大きく伸びるため、最初に設定すべき項目です。
地形描画品質はfpsへの影響が極めて大きい項目です。最大値はCPU負荷が張り付きやすいため、まずは中程度から始めて余裕を見ながら上げるのが安全です。
マルチプレイヤー機やAIトラフィックの表示数を抑えると、混雑空港でのCPU負荷が下がります。密集都市でfpsが落ちる場合の有効な対策です。
MSFS 2024はフォトグラメトリ都市でデータ転送量が大きくなります。マンション一括契約やモバイル回線で月間の通信量上限がある場合は要注意です。無制限の固定回線とNVMe SSDの組み合わせが快適プレイの前提になります。
よくある質問(FAQ)
- Microsoft Flight Simulator 2024の推奨スペックは重いですか?
-
重い部類です。公式推奨はRTX 2080・32GBですが1080p想定で、最高画質で快適に遊ぶならRTX 5070クラス以上が現実的です。
- メモリは32GBと64GBどちらが必要ですか?
-
最低32GBで動作します。配信や複数アプリの同時起動が多い人や、安定性を最優先する人は64GBが安心です。公式の理想スペックも64GBを挙げています。
- 4Kで60fps以上を出すにはどのGPUが必要ですか?
-
DLSS+フレーム生成の併用が前提です。実測ではRTX 4070 SUPER以上が4Kで60fpsに到達しており、余裕を持つならRTX 5080以上が目安になります。
- CPUとGPUはどちらを優先すべきですか?
-
どちらも重要ですが、MSFS 2024はCPUのシングルスレッド性能依存が高いため、GPUだけ豪華にしてCPUを妥協する構成は避けるのが無難です。
まとめ|推奨スペックの上を狙うのが正解
- 公式推奨:RTX 2080・32GB・Core i7-10700K(1080p想定)
- 快適ライン:フルHDはRTX 5070、4KはRTX 5080以上
- 前提条件:DLSS/FSR活用・8コア以上CPU・NVMe SSD・無制限回線
MSFS 2024は「推奨スペックを満たせば最高画質で快適」が当てはまりにくいタイトルです。実測でネイティブ最高画質では全GPUが60fps未満となるため、アップスケーリングを前提に推奨より一段上のGPUを選ぶのが後悔しない選び方です。CPUとメモリのバランスを崩さず、自分の目標解像度に合わせて構成を組みましょう。
- 目標解像度(フルHD/WQHD/4K)を先に決めたか
- CPUは8コア以上、メモリは32GB以上を確保したか
- ストレージはNVMe SSD、回線は無制限の固定回線か
\ MSFS 2024に合う構成を公式で確認 /
最終更新:2026年6月









