30秒で要点
- 何が:7月まで横ばいだったGPU価格が2026年8月に主要モデル軒並み急騰(10カ国調査)
- どこが直撃:NVIDIA GeForce系。RTX 5070 TiはMSRP+44%、RTX 5060 Ti 16GBは+70%超。AMD Radeonは小幅
- 誰に関係する?:これからゲーミングPC・グラボを買う人。値下がり待ちが機能しにくい局面
テクノロジーメディアTechSpotが10カ国の価格を追跡した調査で、2026年8月にGPU価格が再び急激に上昇したことが明らかになりました。特にNVIDIA GeForce系の値上がり幅が大きく、AMD Radeonは相対的に落ち着いています。値下がりの兆しは当面見られないとされています。
2026年8月、GPU価格に何が起きた?
TechSpotはアメリカ・オーストラリア・ドイツ・イギリス・カナダ・インド・フィリピン・ブラジル・ポーランド・オランダの10カ国で、各国の価格比較サイトにおける最安モデルの価格を記録しています。今回公開された2026年8月のデータでは、7月まで横ばい〜わずかな下落だった相場が、8月に入って市場全体で急上昇に転じました。
主なモデルの状況は次の通りです。数値はいずれも各国最安値ベースの調査結果で、日本国内の個別実売価格そのものではない点にご注意ください。
- RTX 5070 Ti:7月→8月で全体平均+17%、2月比+14%。メーカー希望小売価格(MSRP)比では+44%で「世界で3番目に割高」
- RTX 5060 Ti 16GB:MSRP比+70%超。「RTX 5090に次いで2番目に割高」。8GB版は+14%程度にとどまる
- RTX 5060:1カ月で最大+32%の国も
- RTX 5090:半年の値上がり幅が最大で、米国ではMSRP+145%。TechSpotは「もはやゲーミング用と位置づけるのは難しい」と指摘
NVIDIAとAMDで明暗、Radeonは値上がり小幅
今回の調査で目立つのが、NVIDIAとAMDの明暗です。AMD Radeonの値上がりは相対的に控えめで、RX 9060 XT 16GBは2月比+11%、RX 9070(無印)にいたっては+5%と、TechSpotが追跡しているどのモデルよりも半年間の上げ幅が小さくなっています。
結果として、ラスタライズ性能あたりの価格で見れば、値上がりの影響が小さいAMD側の相対的なお得感が増しています。同価格帯で競合するRTX 5070とRX 9070 XTの実測性能・コスパの違いは、本体サイトで詳しく比較しています。
ゲーミングPCを買う人への影響
GPU単体の値上がりは、BTOゲーミングPCの価格にもそのまま反映されます。TechSpotは「6月に欲しいグラフィックカードを買えなかった人は、今となっては完全に損をしている状態で、以前の水準に戻る兆候は全く見られない」と述べています。つまり、値下がりを待つ戦略がもっとも機能しにくい局面ということです。
この背景にはAI需要によるメモリ・SSDの構造的な高騰もあり、GPUだけでなくPC全体の価格が押し上げられています。今買うべきか、待つべきか、買うなら何を基準に選べば後悔しないかは、本体サイトで最新の相場見通しとあわせて整理しています。
今回の値上がりをどう見る?
グラボ単体ではなくPC全体で検討したい場合は、電源や冷却が最適化済みのBTOも選択肢になります。主要メーカーの構成・価格は下記からまとめて確認できます。
GPUの価格・在庫は変動する可能性があります。最新の価格は各公式サイト・価格比較サイトでご確認ください。
情報源
- TechSpot「Graphics Card Prices Are Rising Fast (Again), and GeForce Is Taking the Biggest Hit」
- GIGAZINE(日本語参照記事)
情報確認日時:2026年9月3日時点

ポイントは「NVIDIAが特に上がった」ことです。RTX 5070 Tiや5060 Ti 16GBのように割高感が強いモデルを狙っていた人ほど、今は割高な価格を払うことになります。値上がりの影響が小さいRX 9070(無印)やRX 9060 XT 16GBなど、AMD側の選択肢を一度候補に入れてみると、同じ予算で満足度が上がるケースが増えている局面です。待つより、割安な構成を見つけたら早めに確保するのが安全です。