Qwen3.8 27BがAMD PCでローカル実行可能に|必要メモリの目安は約24GB、Ryzen AI Max+ 395で最大24.5 tokens/s

3行でわかる今回のニュース

  • 何が:AMDがローカルLLM「Qwen3.8 27B」にDay 0対応。Ryzen AI Max+搭載PCやRadeon AI PRO R9700で実行可能に
  • いつ:2026年8月(モデル公開と同時のDay 0対応)
  • 誰に関係する?:ローカルでLLMを動かしたい人、AI用途でPCの必要メモリを検討している人

AMDが、27BパラメータのオープンAIモデル「Qwen3.8 27B」を、Ryzen AI Max+搭載PCやRadeon AI PRO R9700 32GBでローカル実行できるDay 0対応を発表しました。快適に動かす目安は約24GBのVGM/VRAMとされ、「ローカルLLMにメモリが何GB必要か」という購入検討者の疑問に直結する内容です。なお、AI PCとゲーミングPCの違いを整理しておくと、用途に合ったPC選びがしやすくなります。

今回わかったこと

AMDは、Qwen3.8 27Bを対応AMDハードウェア上でモデル公開初日から動かせる「Day 0対応」を提供すると発表しました。Qwen3.8 27Bはコーディングや実務、長い文脈のタスクを想定した密(dense)モデルで、ローカルAI開発に扱いやすいサイズとされています。

対応するのは、AMD Ryzen AI Max+ プロセッサを搭載したシステムと、単体のAMD Radeon AI PRO R9700 32GBグラフィックスカードです。AMDによれば、24GBを超えるVGM(可変グラフィックスメモリ)またはVRAMを持つ対応AMDハードでも動作します。

動かし方(対応ソフト)

ローカル実行の手段として、以下が案内されています。

  • llama.cpp:オープンな推論フレームワーク。今回の測定もWindows上のVulkanバックエンドで実施
  • LM Studio:GUIでモデルを検索・ダウンロードしてすぐ試せる。パワーユーザー向けの手軽な入口
  • Lemonade:AMDのローカルAI基盤。CPU/GPU/NPUを使い分け、アプリへの組み込みを容易にする開発者向けプラットフォーム

AMDは、最適な性能を得るにはMTP(ドラフトトークン数)の設定が必要で、Ryzen AI Max+では4、Radeon AI PRO R9700では2を推奨しています。

AMD公表の生成速度(暫定値)

AMDが示した予備的な測定値は次のとおりです。いずれも「最大(up to)」の値で、独立した第三者検証ではなくAMDによるメーカー測定値です。

ハードウェアAMD公表の生成速度(最大)
Ryzen AI Max+ 395最大24.5 tokens/s
Radeon AI PRO R9700 32GB最大51.8 tokens/s

測定構成は、Ryzen AI Max+ 395側が128GBシステムメモリを搭載しVGMを64GBに設定(llama.cpp/Vulkan/MTP=4)。Radeon AI PRO R9700側は32GB VRAMを使用(Ryzen 9 9950X、MTP=2)。いずれも2026年8月時点のAMDによる測定で、AMDは今後のソフト・モデル最適化でさらに改善する余地があるとしています。

必要メモリの目安は約24GB

AMDは、Qwen3.8 27Bを快適に動かすには約24GBのVGMまたはVRAMが必要としています。27Bクラスの密モデルはメモリ容量と演算の要求が大きく、容量に余裕のあるローカル環境が重要になります。

PC選びの観点では、大容量の統合メモリをVGMとして割り当てられるRyzen AI Max+系と、32GB VRAMを備えるRadeon AI PRO R9700とで、強みが異なります。前者は大容量モデルを1台に載せやすく、後者は容量と速度のバランスが持ち味です。デスクトップでAMD APU/AI環境を検討している場合は、Ryzen AI搭載デスクトップの選び方も参考になります。

PC選びへの影響

  • 27Bクラスでは24GB前後が実用ラインの目安になる
  • 16GB VRAMの一般向けGPUでは余裕が少なくなりやすい
  • Ryzen AI Max+は速度より大容量モデルを載せやすいのが強み
  • Radeon AI PRO R9700は32GB VRAMと速度がポイント
  • ゲーム兼用を考えるなら専用GPU型との比較も必要

今回AMDがRyzen AI Max+ 395の測定に使ったのは、同プロセッサを搭載する小型PC「GMKtec EVO X2 AI Mini PC」です。統合メモリを大きく積める小型機はローカルLLM用途と相性が良く、選択肢として検討する価値があります。

今回のポイントをどう見る?

注目したいのは「27Bクラスを自宅で快適に動かす目安が約24GB」と具体的に示された点です。16GB VRAMの一般向けGPUだと余裕が少なく、大容量の統合メモリを積めるRyzen AI Max+系や、32GB VRAMのR9700が現実的な受け皿になります。ゲームも兼ねたいのか、LLMを重視するのかで選ぶPCは変わるので、用途を先に決めるのがおすすめです。なお速度はいずれもAMD公表の暫定値です。

スペックや対応状況は今後のアップデートで変わる可能性があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。


情報源

情報確認日時:2026年8月28日時点

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この記事を書いた人

ユウト|ゲーミングPCのトリセツ NEWS 編集部
ゲーミングPC・BTO・GPU・PCゲーム環境の最新情報を、公式情報を確認しながら分かりやすく整理しています。