ローカルLLMを自宅で動かしたいけれど、「省スペースなミニPCで本当に実用になるのか」「Ryzen AI Max+ 395のような大容量統合メモリ型を選ぶべきか、それとも素直に専用GPU(RTX)型か」「結局、統合メモリは何GBあれば動かしたいモデルが載るのか」で迷っていないでしょうか。本記事は「載せられるモデル規模」と「推論速度」の2軸で判断できるよう、2026年時点で国内購入できる現行ミニPCだけを、LLM用途に絞って比較しました。
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載する価格・在庫・構成・キャンペーンは変動するため、購入前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。
ミニPC選びで最初に見るのは速さではなく「載せたいモデルが載る容量かどうか」です。動かしたいモデル規模から逆算すると、選ぶべきクラスはほぼ絞れます。
難しい型番は、いったん忘れてOKです。「どのサイズのモデルを動かしたいか」だけ決めれば、選ぶミニPCはほぼ絞れます。
7〜14Bで遊ぶだけなら、実は普通のミニPCでも足ります。70B以上を「とにかく載せたい」なら統合メモリ128GBが現実的な答えです。
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結論|ミニPCは「速さ」より「大容量モデルを載せる」用途で強い
先に結論です。ローカルLLM用途でミニPCを選ぶ意味は、速さではなく「大容量モデルを1台に載せられること」にあります。Ryzen AI Max+ 395系のミニPCは、最大128GBの統合メモリのうち大部分をGPU側(VRAM相当)へ割り当てられるため、専用GPUの単体VRAMでは載りきらない70B以上のモデルまで「載せる」ことができます。
一方で、7B〜30B級をとにかく速く回したい、ゲームも画像生成も本気でやりたい、あとからGPUを載せ替えたい——こうした人には、統合メモリ型ミニPCより専用GPUの据え置きデスクトップのほうが素直です。つまり選択は次のように分かれます。
統合メモリ型は容量で殴るタイプ、専用GPU型は帯域と速度で殴るタイプ。自分がどちらを重視するかで迷いはほぼ解消します。
あなたはどのタイプ?「容量×速度」マトリクス
商品を見る前に、自分がどのタイプかを整理しておくと選択がぶれません。ローカルLLMは「載せられる容量」と「推論速度(tokens/sec)」がトレードオフになりやすく、この2軸で考えると自分に合う機種が見えてきます。下表の速度目安は代表的な実測報告・メーカー公表値のレンジで、量子化方式・コンテキスト長・ソフトにより変動します。
| あなたのタイプ | 重視するもの | 速度の目安 | 向いているもの |
|---|---|---|---|
| 小中規模を高速に | 7B〜14Bを軽快に | 約30〜45 tok/s | 専用GPU(RTX 5060 Ti 16GB等)/普通のミニPCでも可 |
| 30B級を実用速度で | 精度と速度の両立 | 専用GPU:快適/統合メモリ:中速 | 専用GPU 24〜32GB or 統合メモリ64GB |
| 70B以上を載せたい | とにかく載ること | dense 70B:約5 tok/s前後 | 統合メモリ64〜128GB(Ryzen AI Max系) |
| 巨大MoEも動かす | 100B超を1台で | gpt-oss 120B級:約33〜38 tok/s(MoE) | 統合メモリ128GB |
| ゲーム兼用・省スペース | 1台で何でも | ゲームはRTX 4060〜4070級のiGPU | 統合メモリ型ミニPC(ただし後述の注意あり) |
重要なのは、dense(密)モデルの70Bは「載っても遅い」がMoE(専門家混合)の120B級は意外と速いという点です。ここは後半の独自論点で詳しく解説します。
※速度目安の出典:GMKtec公表値(gpt-oss 120BをLM Studioバックエンドで約38 tok/s/2026年時点の公開情報)、dense 70Bの目安は複数の実測報告レンジ。数値はモデル・量子化・コンテキスト長・使用ソフトで大きく変動します。
ローカルLLM向けミニPCを選ぶ4条件
ミニPCをLLM用途で選ぶとき、見るべき軸は次の4つです。優先順は「容量 → 帯域 → GPU/iGPU → 冷却」です。
1. 統合メモリ容量(最優先)
もっとも重要なのが、GPUがアクセスできるメモリ容量です。Ryzen AI Max+ 395系は最大128GBの統合メモリを積み、そのうち大部分をVRAM相当として割り当てられます。モデルの重みがここに収まるかどうかで、推論速度が桁違いに変わります。収まればメモリ帯域がほぼそのまま速度に直結し、あふれるとCPUオフロードが発生して一気に遅くなります。
2. メモリ帯域
容量の次に効くのが帯域です。Ryzen AI Max+ 395系はLPDDR5X-8000で256GB/s級の帯域を持ちます(AMD公表・各種報道)。ただしこれは専用GPUのGDDR(RTX 5090で約1,700GB/s級)と比べると数分の一です。「載る=速い」ではないのは、この帯域差が理由です。
統合メモリの帯域は、モデルが載ったあとの推論速度を大きく左右します。容量だけ見て買うと「載るのに遅い」ギャップに戸惑いがちです。
- 専用GPU(GDDR):帯域が非常に大きく、載れば高速
- 統合メモリ(LPDDR5X):容量は稼げるが帯域は控えめ
3. GPU・iGPU
Ryzen AI Max+ 395が搭載するRadeon 8060S(RDNA 3.5・40CU)は、メーカー公表で1080pゲームにおいてRTX 4070に匹敵するとされ、第三者ベンチでもRTX 4060〜4070級の評価が見られます(各種ベンチ報道)。ゲーム用の統合GPUとしては現行トップクラスですが、LLMの推論速度は前述の帯域に強く縛られる点は変わりません。
4. 冷却・持続性能
LLM推論は長時間の高負荷が続くため、小型筐体では冷却が持続性能を左右します。連続稼働で温度が上がりクロックが下がると、tokens/secも落ちます。ミニPCは筐体が小さいぶん、冷却設計と設置環境(吸排気スペース)の確保が、据え置きデスクトップ以上に重要になります。
32GB・64GB・128GBで何が載る?(実用視点)
「何GBを選べばいいか」への直接の答えです。目安はGGUF Q4_K_M量子化・短〜中程度のコンテキストを前提としています。統合メモリ型はGPU割り当て分を差し引いて考える必要がある点に注意してください。
| 統合メモリ | 快適に扱える範囲 | 載せられる上限の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 32GBクラス | 7B〜14B | 30B級まで(余裕は少なめ) | まず入門・チャット/要約/軽いコード補助 |
| 64GB | 14B〜30B級 | 70B(dense)も”載る” | 30B級を主戦場に、70Bも試したい |
| 128GB | 30B〜70B級 | 100B超のMoEまで | 70B以上・巨大MoEを1台で運用したい |
7〜14Bだけなら32GBで十分、70B以上を本気で狙うなら128GB。迷ったら中間の64GBが「30B級主戦場+70Bも試せる」バランス点です。
なお70B(Q4_K_M)は重みだけで約42GBあり(代表的なモデルカード公開値)、専用GPUのVRAM 32GBでは載りきりません。コンテキスト長を伸ばすほどKVキャッシュが追加でメモリを消費するため、長文運用では上表より余裕を持たせてください。
ローカルLLM向けミニPC 用途別おすすめ【2026年】
LLM用途は「速度優先」と「容量優先」で最適解が根本的に変わるため、一列の順位付けはしません。用途別BESTで、国内購入できる現行主力機を整理します。純粋な速度最優先だけは、正直にミニPCの枠を超えて専用GPUデスクトップを提示します。
価格・容量・速度、どれを最優先するかで進む道が変わります。
Ryzen AI Max+ 395機の中では入手しやすい価格帯。30B級を主戦場に70Bも試したい入門〜中級者向け。
標準で128GB/2TBの上位ワークステーション寄り。100B超のMoEまで1台で載せたい人の本命。
7B〜30B級を高速に回す・ゲームも本気・GPU交換したいなら、統合メモリ型より専用GPUデスクトップが素直です。
価格BEST・容量BESTの詳細
| 役割 | モデル | CPU/GPU | 統合メモリ | SSD | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 価格BEST | GMKtec EVO-X2 | Ryzen AI Max+ 395 / Radeon 8060S | 64GB | 1TB | 公式で確認 |
| 容量BEST | GEEKOM A9 Mega | Ryzen AI Max+ 395 / Radeon 8060S | 128GB | 2TB | 公式で確認 |
| 容量BEST(別候補) | GMKtec EVO-X2 | Ryzen AI Max+ 395 / Radeon 8060S | 128GB | 1TB〜 | 公式で確認 |
※価格・構成・在庫は変動します。上表は各社の現行ラインアップに基づく整理です。最新の税込価格・キャンペーンは必ず公式でご確認ください。
「統合メモリ型を初めて試す」最初の1台に選びやすい。Ryzen AI Max+ 395機の中では価格が抑えめで、64GB構成なら30B級を主戦場に70Bも”載せて”試せます。
※適用条件は公式でご確認ください
- 統合メモリ型を初めて試したい
- 30B級を主戦場に、70Bも載せて遊びたい
- 省スペースで置き場所を取りたくない
- 100B超のMoEまで確実に載せたい → 128GB構成へ
- 速度・ゲームが最優先 → RTXデスクトップ
構成(64GB/128GB)で価格が変わるため、現在の税込価格と在庫を公式で確認して選んでください。
GMKtec公式でEVO-X2の現在価格・構成を確認する
標準で128GB/2TBを積む上位ワークステーション寄りの1台。「とにかく大きいモデルを1台に載せたい」を最優先するなら、容量に振り切った本命です。
※最新価格は公式でご確認ください
- 70B以上・100B超のMoEを1台で載せたい
- ストレージも大きく確保したい(2TB標準)
- 省スペースで大容量AI環境を作りたい
- まず安く試したい → EVO-X2 64GB
- dense大型を速く回したい → 専用GPU複数構成/デスクトップ
国内での販売価格・在庫は時期により変動します。現在の構成と価格を公式で確認してください。
GEEKOM公式でA9 Mega・ラインアップを確認する速度を最優先する人は、次の章でミニPCとRTXデスクトップの違いを確認してから判断してください。
RTX搭載デスクトップと何が違う?
統合メモリ型ミニPCと、専用GPUのRTXデスクトップは、得意分野がはっきり分かれます。7つの観点で整理します。
| 観点 | 統合メモリ型ミニPC | RTXデスクトップ |
|---|---|---|
| 載せられる容量 | ◎ 最大128GBで70B以上も載る | △ 単体VRAMの上限に縛られる |
| 推論速度(同容量帯) | △ 帯域が控えめで遅くなりやすい | ◎ 高帯域GDDRで高速 |
| ゲーム | ○ RTX 4060〜4070級のiGPU | ◎ ハイエンドGPUまで選べる |
| 画像生成 | ○ 動くがVRAM速度で差が出る | ◎ 高速 |
| 拡張性 | △ 統合メモリは基本増設不可 | ◎ GPU・メモリ・SSDを交換増設可 |
| 消費電力・設置 | ◎ 省電力・省スペース | △ 大きく電力も多い |
| 本体価格の傾向 | 大容量を省スペースで安めに | 速度・拡張に対価がかかる |
まとめると、「大型を載せる・省スペース・省電力」ならミニPC、「速度・ゲーム・拡張」ならRTXデスクトップです。速度最優先やゲーム兼用を重視する人は、PC形態を問わない総合比較のローカルLLM PCおすすめ(VRAM別にRTX 5060 Ti 16GB〜RTX 5090を比較)もあわせて確認してください。
速度最優先・ゲーム兼用でRTX搭載デスクトップを探すなら、現行ラインアップを確認しておくと比較が早いです。
ドスパラ公式でRTX搭載デスクトップを探す価格・在庫・構成は変動します。最新情報は公式でご確認ください。
大容量統合メモリなら70B以上も「載る」と「快適」は別問題
ここが本記事でもっとも伝えたい論点です。「128GBあれば70Bが動く」は正しいのですが、「動く=快適」ではありません。理由はモデルの構造(denseかMoEか)と、統合メモリの帯域にあります。
dense(密)モデル:載っても遅い
従来型のdenseな70Bモデルは、毎トークンで全パラメータにアクセスします。統合メモリの帯域が控えめだと、この「全部読む」処理がボトルネックになり、実測ではdense 70Bで約5 tok/s前後という報告レンジになりがちです。文章がゆっくり出てくる感覚で、長文生成には忍耐が要ります。
MoE(専門家混合):巨大でも意外と速い
一方、MoE構造のモデルは、パラメータ総数が大きくても毎トークンで実際に使う(活性化する)パラメータは一部だけです。そのため、gpt-oss 120B級のような巨大MoEでも、メーカー公表・実測報告で約33〜38 tok/sという「総数の割に速い」結果が出ています。統合メモリ型ミニPCが本領を発揮するのは、まさにこのMoE運用です。
「70Bが載る」を速度の保証と勘違いしない。dense大型は載っても遅く、快適さを求めるならMoE系モデル中心の運用を前提に選ぶのが現実的です。
※速度はいずれもモデル・量子化・コンテキスト長・使用ソフト(LM Studio/Ollama等)で変動します。数値はメーカー公表値と実測報告レンジであり、環境により差が出ます。
ゲーム兼用ならどちらを選ぶ?
「LLMもやりたいがゲームもしたい」という人は多いでしょう。Radeon 8060S搭載のミニPCはRTX 4060〜4070級のゲーム性能を持ち、フルHD〜WQHDの多くのタイトルは十分遊べます。ただし、高フレームレートや重量級タイトルの最高設定を狙うなら、専用GPUのデスクトップに軍配が上がります。
判断の目安はシンプルです。ゲームは「そこそこ動けばよい」でLLMの大容量が主目的ならミニPC、ゲームが主役でLLMは副次的なら専用GPUデスクトップです。ミニPCでのゲームの実際はミニPCでゲームはできる?(やめとけ理由と用途別おすすめ)で整理しています。VRAM容量の考え方はゲーミングPCにVRAM 16GBは必要?も参考になります。
なお、Ryzen AI Max系はNPUも搭載しますが、ローカルLLMの推論は主にiGPU(統合メモリ)側で行われるのが一般的です。NPUがどこまで日常で活きるかはCopilot+ PCは必要か?(NPUがいらない人・活きる人)で解説しています。
購入前チェック
統合メモリ型は「あとから足す」がしにくい設計です。最初の構成選びが特に重要になります。
LPDDR5Xの統合メモリは基板実装で、後からの増設は基本できません。載せたいモデル規模から必要容量を先に決めてください。
確認:64GBか128GBか、用途から逆算する容量が足りても、帯域の都合でdense大型は遅くなります。快適さを求めるならMoE系モデル中心の運用が前提です。
確認:動かしたいモデルがdenseかMoEか大型モデルは1つで数十GB。複数モデルを持つとすぐ埋まります。SSDは大きめが安心です。
確認:1TBか2TBか、増設スロットの有無長時間の高負荷で温度が上がると速度が落ちます。吸排気スペースを確保できる置き場所を用意してください。
確認:周囲に空間を確保できるか海外系ブランドは保証条件・サポート窓口・納期が販売店で異なります。購入前に確認しておくと安心です。
確認:保証期間と国内サポートの有無よくある質問(FAQ)
ローカルLLMはミニPCで本当に動きますか?
はい。特にRyzen AI Max+ 395系の統合メモリ型ミニPCは、7B〜30B級はもちろん、64〜128GB構成なら70B以上や巨大MoEも「載せて」動かせます。ただし推論速度はメモリ帯域に左右され、dense大型は載っても遅くなりやすい点に注意してください。
統合メモリ64GBと128GB、どちらを選ぶべき?
30B級を主戦場に70Bも試す程度なら64GB、70B以上や100B超のMoEを本気で運用したいなら128GBが目安です。統合メモリは後から増設できないのが基本なので、迷ったら上の容量を選んでおくと後悔しにくいです。
専用GPU(RTX)のPCと比べて何が有利ですか?
「大容量モデルを1台に載せられる」「省スペース・省電力」が最大の強みです。逆に、同じ容量帯での推論速度・ゲーム・拡張性は専用GPUデスクトップが有利です。速度やゲームを最優先するならデスクトップを検討してください。
ゲームもしたいのですが兼用できますか?
Radeon 8060SはRTX 4060〜4070級のゲーム性能を持ち、フルHD〜WQHDの多くのタイトルは遊べます。ただし高フレームレートや重量級の最高設定を狙うなら専用GPUのほうが快適です。ゲームが主役なら据え置きGPUを選ぶのが無難です。
統合メモリは後から増やせますか?
基本的にできません。LPDDR5Xの統合メモリは基板に実装されており、購入後の増設は想定されていないのが一般的です。だからこそ、最初に載せたいモデル規模から必要容量を決めることが重要です。
tokens/secはどのくらい出ますか?
目安として、7〜14Bで約30〜45 tok/s、dense 70Bで約5 tok/s前後、gpt-oss 120B級のMoEで約33〜38 tok/sという報告レンジがあります。ただしモデル・量子化方式・コンテキスト長・使用ソフトで大きく変動するため、あくまで参考値として捉えてください。
ミニPCは「速さ」ではなく「大容量モデルを1台に載せられること」で選ぶ。7〜14Bだけなら32GB、30B級主戦場+70Bも試すなら64GB、70B以上や巨大MoEまで狙うなら128GB。速度・ゲーム・拡張が最優先なら、無理にミニPCにせず専用GPUデスクトップを選ぶのが失敗しない判断です。
Ryzen AI Max+ 395搭載の統合メモリ型ミニPCは、大型モデルを省スペースで載せたい人の現実的な答えです。構成で価格が変わるため、64GB/128GBの現在価格・在庫を公式で確認して決めてください。
GMKtec公式でEVO-X2の現在価格・構成を確認する価格・在庫・構成・キャンペーンは変動します。適用条件は公式でご確認ください。128GB容量重視ならGEEKOM A9 Mega、速度・ゲーム最優先ならRTXデスクトップも比較してください。

