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ゲーム実況・配信用ゲーミングPCに必要なスペック──ゲーム専用機との違いを解説

ゲーミングPCって「ゲームが動けば配信もできる」って聞いたけど、本当にそれだけで大丈夫なの?



実はそれが配信初心者が最も引っかかるポイントだよ。ゲームを動かす処理と、OBSで映像をエンコードする処理はまったく別の負荷。さらにDiscordで通話しながらブラウザでコメントを読む……と考えると、ゲーム専用の構成では性能が足りなくなるんだ。
ゲーム実況や配信を始めるとき、多くの方がまず調べるのはOBS Studio公式サイトのシステム要件でしょう。しかし公式が提示しているのは「最低限OBSが起動する条件」であり、ゲームと同時に安定動作させるための推奨スペックとは大きく異なります。
配信中のPCは、ゲーム描画・映像エンコード・音声ミキシング・Discordの音声通信・ブラウザのコメント欄表示など5つ以上のプロセスを常時並列で処理しています。この「並列処理の重さ」こそが、ゲーム専用機とは決定的に違うポイントです。
CPU──OBSとゲームの同時処理でコア数がモノを言う
OBSでNVENCハードウェアエンコーダを使う場合でも、シーン切り替えやフィルタ処理にはCPUリソースが必要です。さらにDiscordのノイズ抑制やブラウザのレンダリングも加わるため、最低でも8コア16スレッドは確保したいところ。
2026年3月時点の具体的な推奨としては、Intel Core Ultra 7 265F(20コア20スレッド)やAMD Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド)が鉄板です。Ryzen 7 9800X3Dは3D V-Cache搭載でゲーム性能が突出しており、配信しながらでもフレームレートを維持しやすい構造になっています。
GPU──NVENCエンコーダが配信の命綱
配信におけるGPUの役割はゲーム描画だけではありません。NVIDIA製GPUに搭載されているNVENCハードウェアエンコーダがOBSの映像エンコードを担い、CPUへの負荷を大幅に軽減します。RTX 50シリーズはNVENC第9世代を搭載しており、AV1エンコードにも対応。同画質であればビットレートを約30%削減でき、配信の安定性が向上します。
NVIDIA Video Encoder の略称で、GPU内に専用のエンコード回路を持つ仕組みです。ゲーム描画とは別の回路でエンコードを行うため、ゲームのフレームレートをほとんど落とさずに配信できます。OBS Studioでは出力設定で「NVIDIA NVENC H.264」または「NVIDIA NVENC AV1」を選択することで利用できます。なお、RTX 5070 Ti以上のGPUはNVENCを2基搭載(デュアルエンコード)しており、配信と録画の同時処理がさらに低負荷で行えます。
配信用途での最低ラインはGeForce RTX 5060 Ti(VRAM 16GB推奨)。フルHD配信であれば安定しますが、WQHD以上での配信や録画の同時実行を考えるならRTX 5070クラスがベターです。NVIDIA公式のGeForce RTX 50シリーズ製品ページでスペック詳細を確認できます。
メモリ──OBS+Discord+ブラウザで16GBでは足りない理由
ゲーム単体なら16GBで動くタイトルがほとんどですが、配信中の実測ではメモリ使用量が一気に膨れ上がります。筆者の環境で実際に計測した例を紹介します。
※ 数値は筆者環境(Windows 11、DDR5-5600 32GB構成)でのタスクマネージャー実測値です。ゲームタイトルや常駐アプリにより変動します。
合計で12〜13GBを使い切る計算になり、OS側のバックグラウンド処理を含めると16GB構成では空きがほぼゼロ。こうなるとゲーム中にカクつきが発生したり、最悪の場合OBSが強制終了して配信が途切れます。配信用途ならメモリ32GBは「推奨」ではなく「必須」と考えてください。
ストレージ──録画ファイルは1時間で30GB超になる
配信のアーカイブを残したり、あとから切り抜き動画を編集する予定があるなら、ストレージ容量にも注意が必要です。OBSで1080p 60fps・ビットレート6Mbpsで録画すると、1時間あたり約2.7GB。これが高画質(20Mbps以上)の録画設定だと1時間で約9GB、ローカル録画(CQP設定)なら30GBを超えるケースもあります。
SSD 500GBではゲームを2〜3本入れるだけで録画用の空き容量が確保できません。最低1TB、できれば2TB以上のNVMe SSDを搭載するか、録画ファイル保存用のセカンドストレージを追加するのがおすすめです。
人気ゲーム×GPU別 配信時フレームレート目安
以下の表は、各GPUのレビューサイト公開ベンチマークをもとに、OBS配信中(NVENC AV1/1080p 60fps)のフレームレート目安を算出したものです。NVENCはGPU内の専用回路で処理するためフレームレートへの影響は小さいですが、完全にゼロではなく5〜10%の低下を見込む必要があります。
| ゲームタイトル | RTX 5060 Ti 8GB (フルHD最高設定) | RTX 5070 (フルHD最高設定) | RTX 5070 Ti (WQHD最高設定) |
|---|---|---|---|
| Apex Legends | 160〜180fps | 200〜240fps | 170〜200fps |
| VALORANT | 350〜400fps | 400fps以上 | 350〜400fps |
| フォートナイト | 140〜170fps | 180〜220fps | 150〜180fps |
| モンハンワイルズ | 50〜65fps | 70〜90fps | 60〜80fps |
| FF14 黄金のレガシー | 100〜130fps | 140〜170fps | 110〜140fps |
※ 各値はthe比較・ぬの部屋等の公開ベンチマークデータを基に、NVENC配信時のオーバーヘッド(約5〜10%低下)を考慮した推定値です。CPUやメモリ構成、ゲーム内設定、ドライババージョンにより変動します。WQHD列はゲーム描画がWQHD、配信出力は1080p 60fpsを想定。



モンハンワイルズのような重量級タイトルを配信するなら、RTX 5070以上が安心ライン。Apex LegendsやVALORANTのような軽〜中量級タイトルなら、RTX 5060 Tiでも配信しながら144fps以上を維持できるよ。
配信プラットフォーム別 推奨ビットレート&コーデック対応表
YouTube Live・Twitch・ニコニコ生放送ではビットレート上限や対応コーデックが異なります。自分が配信するプラットフォームに合わせてOBSの設定を調整しましょう。
| プラットフォーム | 推奨ビットレート (1080p 60fps) | AV1エンコード | 最大解像度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| YouTube Live | 6,000〜9,000 kbps | ○ 対応 | 4K 60fps | AV1対応で高画質&低ビットレートを両立可能 |
| Twitch | 6,000 kbps | × 未対応 | 1080p 60fps | H.264のみ。Enhanced Broadcastは一部ベータ |
| ニコニコ生放送 | 6,000 kbps | × 未対応 | 1080p 30fps | 60fps非対応のためフレームレートに注意 |
| ツイキャス | 5,000 kbps | × 未対応 | 1080p 60fps | 超高画質配信はプレミアム会員のみ |
※ 2026年3月時点の各プラットフォーム公式ドキュメントに基づきます。Twitchは将来的にAV1対応が予定されていますが、正式対応時期は未定です。最新情報はYouTube公式ライブ配信ガイドおよびTwitch公式配信ガイドラインでご確認ください。
【2026年3月】ゲーム実況・配信向けゲーミングPCおすすめ5選【比較表つき】
以下の比較表は、2026年3月時点の税込価格と公開されているベンチマークスコアに基づいて作成しています。セール状況や在庫により価格・構成が変動する場合があるため、購入前に必ず各メーカー公式サイトで最新情報を確認してください。
| 項目 | NEXTGEAR JG-A5G6A | ★FRONTIER FRGHLMB650 | NEXTGEAR JG-A7G70 | SEVEN ZEFT Z59Q | SEVEN ZEFT R67CT |
|---|---|---|---|---|---|
| GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5070 | RTX 5070 | RTX 5070 | RTX 5070 Ti |
| CPU | Ryzen 5 7500F | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 9800X3D | Core Ultra 7 265K | Ryzen 7 9850X3D |
| メモリ | 16GB DDR5 | 32GB DDR5 | 16GB DDR5 | 32GB DDR5 | 32GB DDR5 |
| SSD | 1TB Gen4 | 1TB Gen4 | 1TB Gen4 | 1TB Gen4 | 2TB Gen4 |
| 電源 | 750W BRONZE | 750W PLATINUM | 750W GOLD | 1000W GOLD | 850W GOLD |
| NVENC数 | 1基 | 1基 | 1基 | 1基 | 2基(デュアル) |
| 価格(税込) | 219,800円 | 284,800円 | 329,800円 | 439,780円 | 582,780円 |
| GPコスパ指数 | 82.5 | 79.2 | 68.6 | 51.3 | 47.2 |
| こんな人向け | フルHD配信+予算重視 | WQHD配信の万能型 | ゲーム性能最優先の配信者 | パーツにこだわりたい人 | 4K配信・静音重視 |
| 総合評価 | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ |
※ GPコスパ指数=(3DMark Time Spyスコア ÷ 実売価格(税込・万円単位))× 100 で算出。RTX 5060 Tiは約18,100pt、RTX 5070は約22,500pt、RTX 5070 Tiは約27,500ptを基準値として採用(3DMark公式の公開スコアおよびthe比較等のレビューサイト公開値より)。GPコスパ指数はスペック対価格の指標であり、静音性・デザイン・サポート品質などの数値化できない価値は反映されません。価格は2026年3月時点。



配信用途で最もバランスが良いのはFRONTIER FRGHLMB650。セール価格で284,800円ながらRTX 5070+32GBメモリ+750W PLATINUM電源という構成は、他メーカーの同クラスより一歩リードしている。ただしセールは予告なく終了するから、気になった人は早めに確認しよう。
FRONTIER FRGHLMB650の最新価格はFRONTIER公式サイトのセールページで確認できます。※セール中は構成が変わることがあるため、購入前に必ずカスタマイズ画面をチェックしてください。
おすすめ5台の詳細レビュー
各モデルのスペック・ベンチマーク・メリデメ・向いている配信者タイプを順番に解説します。
①NEXTGEAR JG-A5G6A(マウスコンピューター)──フルHD配信エントリーモデル
CPU:AMD Ryzen 5 7500F(6コア12スレッド)
GPU:GeForce RTX 5060 Ti 8GB
メモリ:DDR5-5200 16GB(※32GBへのカスタマイズ推奨)
SSD:1TB NVMe Gen4
電源:750W 80PLUS BRONZE
NVENC:1基
価格:219,800円(税込・2026年3月時点・送料無料)
マウスコンピューターのNEXTGEARブランドは3年保証が標準で付くのが安心材料。RTX 5060 Ti 8GBのNVENCでフルHD 60fps配信なら安定稼働します。ただしメモリ16GB・CPUが6コアという構成は、重量級タイトルの配信では余裕がありません。
- 税込22万円以下で配信対応PCが手に入る
- 3年間センドバック修理保証が標準付属
- NVENCでOBSの配信負荷を分散できる
- メモリ16GBは配信用途だと心もとない(32GB化推奨)
- CPUが6コアのため重量級タイトル+配信で余裕がない
- VRAM 8GBは将来的にWQHD以上で不足する可能性
購入時にメモリを32GBにカスタマイズすると+1万円前後の追加費用がかかりますが、配信の安定性が段違いに変わります。「配信を始めてみたいけど予算は抑えたい」方にとって、メモリカスタマイズ込みで約23万円は配信エントリー機としてコスパが高い選択です。
\ 3年保証+送料無料 /
②FRONTIER FRGHLMB650(フロンティア)──配信者の万能型【編集部イチオシ】
FRONTIER FRGHLMB650
Ryzen 7 9700X × RTX 5070 × 32GBメモリ × 750W PLATINUM。セール価格284,800円で、この構成は配信者にとって死角が少ない万能モデル。
※ Time SpyスコアはRTX 5070搭載機のレビューサイト公開平均値(the比較:22,507pt等)。セール価格は2026年3月時点のFRONTIER春得セール適用価格。
FRONTIERのセール品はヤマダ電機グループの調達力を活かした値引きが特徴で、他メーカーの同構成モデルより2〜5万円安くなることが珍しくありません。RTX 5070はTime Spy約22,500ptと、旧世代のRTX 4070 Ti Superに肉薄する性能。WQHD解像度でゲームを高設定プレイしながらの1080p 60fps配信は余裕をもって対応できます。
Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドでマルチスレッド性能が高く、OBSのソフトウェアフィルタ(ノイズゲート・色補正など)を複数適用しても処理落ちしにくい。電源も750W PLATINUMと効率が良く、長時間配信での電気代や発熱を抑えられる点も見逃せません。
- セール価格でRTX 5070+32GBメモリが28万円台
- 750W PLATINUM電源で長時間配信の安定性◎
- Ryzen 7 9700Xのマルチ性能でOBS+配信+録画を同時にこなせる
- セール品は台数限定で売り切れが早い
- ケースデザインの選択肢が少ない
- ゲーム特化のfpsではRyzen 7 9800X3Dに劣る
- OBS配信+Discord通話+録画を同時にこなしたい
- WQHD環境でのゲームプレイと配信を両立したい
- 予算30万円以内で配信に必要な性能を一通り揃えたい
同スペックを自作で揃えた場合の参考価格は約27〜28万円(CPU 4.5万+GPU 9万+メモリ1.5万+SSD 1.2万+マザボ2.5万+電源1.5万+ケース1.5万+OS 1.5万+組立工賃換算)。BTOとの差額は約1〜2万円程度で、保証・サポート・組立の手間を考えるとBTOのほうがお得と判断できます。
\ 284,800円は台数限定!在庫状況を確認 /
③NEXTGEAR JG-A7G70(マウスコンピューター)──ゲームfps最優先の配信者向け
CPU:AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド・3D V-Cache)
GPU:GeForce RTX 5070 12GB
メモリ:DDR5-5600 16GB(※32GBモデルあり)
SSD:1TB NVMe Gen4
電源:750W 80PLUS GOLD
NVENC:1基
価格:329,800円〜(税込・2026年3月時点)
Ryzen 7 9800X3Dは3D V-Cacheの恩恵でゲーム時のフレームレートがIntel・AMD他モデルを凌駕する「ゲーム最速CPU」。配信しながらでもApex LegendsでフルHD最高設定200fps超、Valorantなら400fps近くを叩き出す実力です。
ただし標準構成のメモリは16GB。配信用途では32GBモデル(価格.com限定モデル等)を選ぶか、購入後にメモリを増設するのが賢い選択です。マウスコンピューターはNEXTGEAR RTX 5070搭載モデル一覧ページで複数バリエーションを確認でき、32GBメモリ搭載モデルも選べます。
- ゲームfpsが最も高い構成──FPS/TPSタイトルの配信に最適
- 3年保証+24時間電話サポートで初心者も安心
- ホワイトモデルも選べるためデスク映えする
- 16GBモデルは配信用途でメモリ不足の恐れ(32GB化必須)
- FRONTIER同構成と比べると2〜4万円高い
- マルチスレッド性能はRyzen 7 9700Xとほぼ同等
\ 3年保証+24時間サポート付き /
④パソコンショップSEVEN ZEFT Z59Q──パーツのこだわりを追求したい配信者向け
CPU:Intel Core Ultra 7 265K(20コア20スレッド)
GPU:GeForce RTX 5070 12GB
メモリ:DDR5-5600 32GB
SSD:1TB NVMe Gen4
電源:1000W Corsair RM1000x(ATX3.1・Cybenetics Gold)
ケース:Corsair製ミドルタワー
水冷:Corsair製360mmラジエーター
NVENC:1基
価格:439,780円(税込・2026年3月時点・送料無料)
パソコンショップSEVENの最大の強みはパーツ単位で自由にカスタマイズできること。ケース・電源・クーラー・マザーボードまで個別に選べるため、「このケースにこの電源を入れたい」といったこだわりを実現できます。ZEFT Z59Qの標準構成からさらにSSDを2TBに変更したり、CPUクーラーを別ブランドに変えることも可能です。
Core Ultra 7 265Kは20コア(Pコア8+Eコア12)20スレッドとコア数が多く、OBSのx264ソフトウェアエンコードを使いたい場面(録画用の超高画質エンコードなど)でも処理落ちしにくい構造です。ただしArrow Lake世代はハイパースレッディング非対応のため、スレッド数はコア数と同じ20となります。また1000W電源はRTX 5070 Tiや将来のGPUアップグレードにも対応でき、長く使える投資になります。
\ パーツを1つずつ選べるフルカスタマイズ /
⑤パソコンショップSEVEN ZEFT R67CT──4K配信+静音を求めるハイエンド配信者向け
CPU:AMD Ryzen 7 9850X3D(8コア16スレッド・3D V-Cache・ブースト最大5.6GHz)
GPU:GeForce RTX 5070 Ti 16GB
メモリ:DDR5-5600 32GB
SSD:2TB NVMe Gen4
電源:850W 80PLUS GOLD(ATX3.1)
ケース:Fractal Design Pop XL Silent(Noctua NF-A14ファン換装)
CPUクーラー:Noctua NH-U12A(空冷ハイエンド)
NVENC:2基(デュアルエンコード対応)
価格:582,780円(税込・2026年3月時点・送料無料)
「配信中にファンの音がマイクに入る」──これは配信者あるあるの悩みです。ZEFT R67CTはFractal Design Pop XL SilentケースにNoctuaファンを換装した静音特化の構成。RTX 5070 Tiの性能で4K解像度のゲームプレイ+1080p 60fps配信を同時にこなせます。
Ryzen 7 9850X3Dは9800X3Dの改良版で、3D V-Cacheの恩恵はそのままにブーストクロックが最大5.6GHz(9800X3Dは5.2GHz)へ向上。SSD 2TB標準搭載のため、録画ファイルの保存容量にも余裕があります。さらにRTX 5070 TiはNVENCを2基搭載しており、配信と録画の同時実行でもGPU負荷を抑えた処理が可能です。ただし58万円台という価格はライトな配信者にはオーバースペック。4K配信や高画質な動画制作を本格的に行う方に向いています。
\ 静音×ハイスペックの贅沢構成 /
OBS Studioの配信設定を最適化する方法──エンコーダ・ビットレート・電源プランの3ステップ



PC買ったらすぐ配信できると思ってたけど、OBSの設定って難しそう……。



最初に設定を合わせれば、あとはほぼ触らなくてOK。ポイントは3つだけだから、順番に確認しよう。
OBSの「設定」→「出力」→「配信」タブで、エンコーダを変更します。YouTube Liveに配信する場合は「NVIDIA NVENC AV1」(RTX 40/50シリーズ対応)を選択しましょう。AV1はH.264と同じ画質でビットレートを約30%削減でき、回線が不安定なときでもコマ落ちが起きにくくなります。Twitchに配信する場合はAV1に対応していないため(2026年3月時点)、「NVIDIA NVENC H.264」を選択してください。RTX 30シリーズ以前のGPUを使っている場合もH.264を選択します。
YouTube Liveなら6,000〜9,000kbps、Twitchなら6,000kbpsが目安です。上限を超えたビットレートを設定しても視聴者側で再エンコードされるため画質は変わらず、回線の圧迫だけが増えます。YouTube公式のライブ配信エンコーダ設定ガイドで推奨値を確認できます。
Windowsの電源設定が「バランス」になっていると、配信中にCPUクロックが下がるタイミングでフレーム落ちが発生することがあります。「設定」→「システム」→「電源」→「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に変更しましょう。AMD Ryzen搭載機の場合はAMD公式から「Ryzen Power Plan」をインストールするとさらに安定します。
1PC配信と2PC配信はどちらが良い?──2026年の結論
かつては「配信するならゲーム用と配信用で2台のPCが必要」と言われていた時代がありました。CPUエンコード(x264)しか選択肢がなかった頃は、ゲームの処理とエンコードの処理が競合し、1台では安定した配信ができなかったためです。
しかし2026年現在、NVENCの進化によって状況は一変しています。GPU内の専用回路でエンコードを処理するため、ゲームのフレームレートへの影響は極めて小さく、RTX 5060 Ti以上のGPUであれば1台のPCで安定した配信が可能です。
- 初期費用が1台分で済む(2PC構成の約半額)
- デスク上の省スペース化・配線のシンプル化
- OBSの「ゲームキャプチャ」で直接取り込めるため遅延が発生しない
- 管理・メンテナンスが1台分で済む
- ゲームPCの負荷を完全にゼロにできる(超高fpsを追求する競技プレイヤー向け)
- 配信PCにトラブルが発生してもゲームプレイは継続できる
- x264エンコードの高画質設定を負荷なく使える



結論として、RTX 5060 Ti以上+メモリ32GBの構成なら1PCで十分。2PC構成はeスポーツの競技シーンなど、1fpsでも多く稼ぎたいプロ向けの選択肢だよ。予算が限られているなら、2台の中途半端なPCを買うより1台の高性能PCに投資するのが正解。
配信・ゲーム実況に必要な周辺機器一覧──マイク・ヘッドホン・回線環境
PC本体以外に最低限必要な機材と、あると配信のクオリティが上がる機材を分けて整理します。
マイク:USB接続のコンデンサーマイク(HyperX QuadCast 2など)が手軽。ヘッドセットのマイクでも配信はできるが、音質は専用マイクに劣る。
ヘッドホン:開放型より密閉型がおすすめ。配信中の音漏れを防ぎ、ゲーム音がマイクに入るのを抑える。
回線環境:上り速度で最低15Mbps、安定性重視なら有線LAN接続を推奨。Wi-Fi 6E以上の無線環境でも可だが、長時間配信には有線が安心。
家庭用ゲーム機(Switch・PS5)の映像をPCに取り込みたい場合は、別途キャプチャーボードが必要です。PCゲームのみを配信するならキャプチャーボードは不要で、OBSの「ゲームキャプチャ」機能で直接取り込めます。
Webカメラ:顔出し配信やVTuber用のトラッキングに使用。Logicool C920nはフルHD対応で約6,000円とコスパが良い。
デュアルモニター:ゲーム画面とOBS・チャット欄を分けて表示できるため、配信の管理が格段に楽になる。
ストリームデッキ:Elgato Stream Deckなどの物理ボタンデバイス。シーン切り替えやミュートのワンタッチ操作が可能。
LEDリングライト:顔出し配信時の照明。表情が明るく映り、視聴者からの印象が良くなる。
配信PCの電気代はいくら?──GPU別・月間コストシミュレーション
配信を始めると「毎日何時間もPCを使うけど電気代は大丈夫?」という不安が出てきます。ゲーミングPCの消費電力はGPUの負荷に大きく左右されるため、GPU別の目安を把握しておくと安心です。
| GPU | TDP(システム全体の想定消費電力) | 1日3時間配信×30日の電気代 |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti | 約280W | 約760円/月 |
| RTX 5070 | 約350W | 約945円/月 |
| RTX 5070 Ti | 約400W | 約1,080円/月 |
※ 電気代は全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhで計算。システム全体の消費電力はGPU TDP+CPU+周辺機器の総合値として概算。実際の消費電力はゲーム負荷や電源効率により変動します。
RTX 5070搭載PCで毎日3時間配信しても電気代は月額約1,000円以下。PLATINUM認証の高効率電源を選ぶとさらに抑えられます。電気代を理由に配信を躊躇する必要はないレベルです。
PC購入から配信スタートまでの初期セットアップ5ステップ
ゲーミングPCが届いたその日に配信を始めるための、最短セットアップ手順です。
初回起動後、まずWindows Updateを実行してOSを最新の状態にします。配信中にWindowsの自動更新が走ると配信が途切れるリスクがあるため、先に済ませておくのが鉄則です。更新後は「アクティブ時間」を配信時間帯に設定し、自動再起動を防ぎましょう。
GeForce Experience(NVIDIA公式)をインストールし、GPUドライバを最新のGame Readyドライバに更新します。OBSのNVENCが正しく動作するために最新ドライバは必須です。
OBS Studio公式サイトから最新版をダウンロード・インストール。初回起動時の「自動構成ウィザード」で配信先(YouTube/Twitch)を選ぶと、基本的な設定が自動で最適化されます。その後、本記事のOBS設定セクションを参考にエンコーダとビットレートを調整してください。
いきなり本番で配信するのではなく、YouTube Liveの「限定公開」やTwitchの「VOD限定」でテスト配信を行いましょう。映像のカクつき・音声の途切れ・マイク音量のバランスなどをチェックし、問題があれば設定を修正します。
テスト配信で問題がなければ、いよいよ本番配信です。最初はフルHD 60fps・ビットレート6,000kbpsの標準設定から始め、慣れてきたらビットレートや解像度を上げていくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- 配信用ゲーミングPCに必要な予算はどのくらいですか?
-
フルHD 60fps配信なら22〜25万円、WQHD配信や録画・編集もこなすなら28〜35万円が目安です。メモリ32GBとNVENC対応GPUを搭載したモデルを選べば、追加投資なしで配信を始められます。
- OBSのエンコーダはNVENC(GPU)とx264(CPU)どちらが良いですか?
-
1台のPCでゲームと配信を同時に行うなら、NVENCが圧倒的に有利です。NVENCはGPU内の専用回路でエンコードするため、ゲームのフレームレートにほぼ影響しません。x264はCPU負荷が高く、ゲームがカクつく原因になります。
- メモリ16GBでは配信できませんか?
-
軽量なタイトル(Valorant、Minecraftなど)の配信なら16GBでも動作しますが、重量級タイトルでOBS+Discord+ブラウザを同時起動すると空きメモリが枯渇し、カクつきや配信の途切れが発生しやすくなります。安定した配信環境を求めるなら32GBを強く推奨します。
- DiscordとOBSを同時に使うとどのくらいの負荷がかかりますか?
-
Discord自体のCPU負荷は2〜5%程度ですが、ノイズ抑制機能(Krisp)をONにするとさらに3〜5%上乗せされます。OBSのNVENCエンコード時はCPU負荷5〜10%、メモリ使用量は2〜2.5GB程度が目安です。合計でゲーム負荷に+10〜20%程度の余力が必要と考えてください。
- 配信と同時に録画もしたい場合、スペックはさらに必要ですか?
-
OBSの「録画」機能でNVENCを使えば、配信と録画を同時に行えます。ただしRTX 5070以下のGPUはNVENCが1基のため、同時実行時はわずかにGPU負荷が上がります。RTX 5070 Ti以上はNVENCを2基搭載(デュアルエンコード)しているため、配信+録画の同時処理がさらに低負荷で行えます。いずれの場合もストレージ容量の消費が増えるため、SSD 1TB以上を確保してください。
- AMD Radeonでも配信はできますか?
-
Radeon RX 7000/9000シリーズはAMF(Advanced Media Framework)エンコーダを搭載しており、OBSでのハードウェアエンコードに対応しています。ただしNVENCと比較すると同ビットレートでの画質がやや劣る傾向があり、OBSとの互換性やAI機能(背景除去など)の対応でNVIDIA GPUのほうが一歩リードしています。
- ゲーミングノートPCでも配信はできますか?
-
RTX 5070 Laptop以上のGPUとメモリ32GBを搭載したゲーミングノートなら配信は可能です。ただしデスクトップと比べて冷却性能が低く、長時間配信でサーマルスロットリング(熱によるクロック低下)が起きやすい点には注意が必要です。外出先でも配信したい方以外は、コスパ・拡張性の面でデスクトップを推奨します。
- VTuber配信をしたい場合、追加で必要なスペックはありますか?
-
VTuber配信ではトラッキングソフト(VTube Studio、nizima LIVE等)がCPU・GPUに追加の負荷をかけます。2Dモデルであればゲーム配信+トラッキングでCPU使用率が+5〜10%程度上がる目安ですが、3Dモデルの場合はGPU負荷もさらに増えるため、RTX 5070以上+Ryzen 7 / Core Ultra 7クラスを推奨します。メモリも32GBは必須です。
- AV1エンコードはどの配信プラットフォームで使えますか?
-
2026年3月時点で、OBSからのAV1配信に正式対応しているのはYouTube Liveです。Twitchは将来的な対応が予定されていますが、正式対応はまだ完了していません。ニコニコ生放送やツイキャスもAV1未対応のため、これらのプラットフォームではH.264エンコーダを使用してください。
※ 各回答は2026年3月時点の情報に基づきます。OBSの仕様変更やドライバアップデートにより動作が変わる場合があるため、最新情報はOBS Studio公式サイトでご確認ください。
まとめ──予算と配信スタイルで選ぶ最適な1台
🔀 3秒で選べる!配信用PC診断フローチャート
| 予算20万円台で始めたい | → NEXTGEAR JG-A5G6A(22万円〜) |
| ⭐ 予算28〜30万円で万能型が欲しい | → FRONTIER FRGHLMB650(28万円台〜)【イチオシ】 |
| ゲームのfpsを最優先したい | → NEXTGEAR JG-A7G70(33万円〜) |
| パーツを自由に選びたい | → SEVEN ZEFT Z59Q(44万円〜) |
| 4K配信+静音環境を構築したい | → SEVEN ZEFT R67CT(58万円〜) |



迷ったら「FRONTIER FRGHLMB650」のセール品をチェック。RTX 5070+32GBメモリ+750W PLATINUM電源で28万円台は、2026年3月時点で最もバランスが良い配信用PCだよ。セールは台数限定だから、在庫があるうちに公式で確認しておこう。
- 配信したいゲームの推奨スペックを確認したか
- メモリは32GB以上の構成になっているか
- GPUはNVENC対応のNVIDIA GeForceシリーズか
- SSD容量は録画ファイルの保存に十分か(最低1TB推奨)
- 電源容量がGPUの推奨電源を満たしているか
- 回線環境は上り速度15Mbps以上を確保できているか
- 配信先プラットフォーム(YouTube/Twitch)に合ったOBS設定を把握しているか
FRONTIER FRGHLMB650
Ryzen 7 9700X / RTX 5070 / 32GB DDR5 / 1TB SSD / 750W PLATINUM
セール価格:284,800円(税込・2026年3月時点)
※セール価格は予告なく終了する場合があります
\ 284,800円は台数限定!在庫状況を確認 /
\ 3年保証+24時間サポート付き /
※ 本記事の価格・スペック情報は2026年3月18日時点のものです。セール状況や在庫により変動する場合があるため、購入前に必ず各メーカー公式サイトで最新情報を確認してください。記事内の一部リンクにはアフィリエイト広告を含みます。









