前は普通に出ていたのに、ゲーミングPCのfpsが落ちた——そんな状態は、原因を正しく切り分ければ自分で直せるケースが多くあります。本記事では「常時低い」のか「急に落ちる」のかで分けたうえで、温度・ドライバ・設定など7つの原因と対処法、そして直らない場合の世代的な限界の見極めまで解説します。主要BTO10社以上の実機検証を続けてきた視点で整理します。
A. 最も多い原因は内部のホコリ蓄積による発熱とサーマルスロットリングです。理由は温度上昇でCPUやGPUが自動的に性能を下げるためです。詳細は本文で解説します。
- 結論:まず「常時低い」か「急に落ちる」かを切り分けると原因が絞れる
- 最優先で疑う:発熱・ホコリによるサーマルスロットリング
- 盲点:電源プラン・常駐アプリ・メモリのシングルチャネル化
- 注意点:SSD換装でfpsは基本上がらない(ロード短縮は別の話)
- 直らない場合:GPU世代の限界のサイン。買い替え判断へ
fpsが「常時低い」のか「急に落ちる」のかで原因は違う
fpsが落ちた原因を最初にどう絞ればいいですか? 答えは「常時低い」のか「プレイ中に急に落ちる」のかを分けることです。理由は、この2つで疑うべき原因がまったく異なるためです。

とりあえずグラボが壊れたのかなって思ってるんですけど…



いきなりグラボを疑うのは早いよ。まずは「いつ落ちるか」を観察するだけで、原因はかなり絞れるんだ。
| 症状のタイプ | 疑う主な原因 | 切り分けのヒント |
|---|---|---|
| 最初から常時低い | 設定オーバー・ドライバ・電源プラン・ボトルネック | 起動直後から低いか |
| 時間経過で徐々に落ちる | 発熱・サーマルスロットリング | 10〜20分後に落ちるか |
| ランダムに落ちる | 電源・ドライバ・常駐アプリ | 場所や時間に規則性がないか |
| 毎回同じ場所で落ちる | VRAM不足・設定オーバー | 特定マップで起きるか |
※ 出典:症状別の切り分けは複数の専門メディアの整理に基づく(gaming-st.com ほか)、取得日:2026年6月9日
まずやるべきは、MSI Afterburnerなどのオーバーレイで「温度」「GPU使用率」「VRAM使用量」を表示しながらプレイすることです。数値を見れば、推測ではなく事実で原因に近づけます。計測環境はWindows 11 24H2を想定して解説します。
最初に疑うべきは温度とサーマルスロットリング
急にfpsが落ちる原因で最も多いのは何ですか? 答えは発熱によるサーマルスロットリングです。理由は、CPUやGPUが危険な温度に達すると、自己防衛のため自動的にクロックを下げて性能を落とすためです。
サーマルスロットリングとは、CPUやGPUが上限温度に近づいたとき、故障を防ぐために動作速度を意図的に下げる仕組みです。NVIDIA GPUはおおむね83度前後、Intel CPUは100度(TJ Max)付近で発生し始めるとされています。
※ 出典:Corsair「サーマルスロットリングとは何ですか?」、MSI「サーマルスロットリングについて」、取得日:2026年6月9日
プレイ開始から10〜20分ほどでfpsが落ち始める/ファンが急に大きくなる/温度表示が80〜90度台に張り付く。これらが揃ったら、ほぼ熱が原因です。一般論では「グラボの寿命」とされがちですが、実際は内部清掃で直るケースが大半です。
MSI Afterburnerやタスクマネージャーで、ゲーム中のCPU・GPU温度を確認します。80〜90度台に張り付いていれば熱が原因です。
電源を落とし、ケースを開けてファンやヒートシンクのホコリをエアダスターで除去します。吸気フィルターも忘れず清掃します。
背面や側面の通気を確保し、密閉された棚の中などから出します。室温が高い場合はエアコンも併用します。再計測して温度が下がれば改善です。
グリスの塗り直しは効果がありますが、グラボを分解するとメーカー保証が無効になる場合があります。保証期間中は分解を避け、まずはホコリ除去とエアフロー改善にとどめるのが安全です。
電源プラン・ドライバ・常駐アプリ・ゲーム設定を見直す
温度が問題なくてもfpsが低い場合はどうすればいいですか? 答えはソフトウェア側の設定を順に見直すことです。理由は、電源プランやドライバ、常駐アプリといった「熱以外」の要因がfpsを下げているためです。
- 電源プラン:Windowsの電源モードを「高パフォーマンス」または「バランス」に設定する
- GPUドライバ:最新版へ更新、または不安定なら旧版へクリーンインストールで戻す
- 常駐アプリ:裏で動く録画・ブラウザ・配信ソフトを終了してリソースを空ける
- ゲーム側設定:解像度スケールや影・反射を下げ、垂直同期やフレーム上限を確認する
意外と多いのが電源プランが省電力寄りになっているケースです。ノート型やスリープ復帰後に省電力モードへ切り替わると、性能が抑えられてfpsが落ちます。実際に確認すると、これだけで改善する例は少なくありません。



ドライバ更新後に急に不安定になることもある。その場合はクリーンインストールで以前のバージョンに戻すのも有効な手なんだ。
ここで一つ、よくある誤解を正しておきます。「SSDに換装すればfpsが上がる」というのは思い込みです。SSD換装で速くなるのはゲームのロード時間やマップ読み込みであって、描画のフレームレートそのものは基本的に変わりません。fps改善を目的にストレージへ投資するのは費用対効果が低い選択です。
CPUボトルネック・メモリのシングルチャネル・VRAM不足を疑う
設定を見直してもfpsが伸びない場合は何が原因ですか? 答えはハードウェアの構成バランスです。理由は、CPUとGPUの釣り合い、メモリの動作モード、VRAM容量がfpsの天井を決めているためです。
- CPUボトルネック:GPU使用率が低い(70%未満)のにfpsが伸びないなら、CPUが足を引っ張っている可能性
- メモリのシングルチャネル:メモリ1枚挿しだと帯域が半減し、最低fpsが落ちやすい
- VRAM不足:特定マップでカクつき、テクスチャ抜けが出るならVRAM容量が足りていない
見落とされがちなのがメモリのシングルチャネル化です。メモリを1枚だけで使っているとデータ帯域が半分になり、特に最低fps(1% Low)が落ちてカクつきの原因になります。同じ容量でも2枚組のデュアルチャネルにするだけで、fpsの安定性が改善するケースが報告されています。
※ 出典:メモリチャネル構成とfpsの関係に関する複数の検証(r/buildapc ほか)、取得日:2026年6月9日
VRAM不足は、テクスチャ品質を高く設定したときに特定エリアでだけfpsが落ちる、テクスチャが一瞬抜けるといった形で現れます。設定でテクスチャ解像度を下げてVRAM使用量を抑えると改善するなら、容量不足が原因です。どのくらい必要かは用途で変わります。
CPUとGPUの釣り合いが崩れているとボトルネックが起きます。自分の構成が適正かどうかは、組み合わせの早見表で確認できます。
スペック不足が疑われる場合の症状全般は、こちらでも整理しています。
直らない=世代的に限界のサイン|買い替え判断の基準
ここまで試しても直らない場合はどうすべきですか? 答えは「世代的な限界」を疑い、買い替えを検討する段階です。理由は、清掃・設定・構成バランスを整えても改善しないなら、GPU自体の性能が今のゲーム要求に届いていないためです。
- 清掃・設定見直し・構成チェックをしても改善しない
- 温度は正常なのに最新ゲームで設定を下げても目標fpsに届かない
- GPU使用率は高い(90%超)のにfpsが出ない=GPU性能の限界
- VRAM不足が常態化し、テクスチャを最低にしても足りない
特にGPU使用率が高いままfpsが伸びない状態は、清掃や設定では改善しません。これは「GPUが全力で動いてもこのfpsが上限」という意味で、世代的な性能の限界です。RTX 3060やRTX 4060クラスは、最新の重量級タイトルをWQHD以上で遊ぶには厳しくなりつつあります。
買い替えを決めたなら、新品GALLERIAの予算別モデルが選びやすい候補です。10〜12万円帯のエントリーから、用途に合わせて選べます。中古は1点ものですぐ入れ替わるため、構成が決まったら在庫確認を早めにするのが無難です。
\ 在庫と価格は変動。今の構成を確認 /
まとめ:fpsが落ちたら原因を切り分けてから対処する
fpsが落ちたときに最初にやるべきことは何ですか? 答えは「常時低いか急に落ちるか」を切り分け、温度を計測することです。原因が見えれば、清掃や設定変更で直せるケースは多くあります。
- 切り分け:症状のタイプで原因を絞る(常時/徐々に/ランダム/同じ場所)
- 最優先:温度を測り、ホコリ除去とエアフロー改善で熱対策
- 次に:電源プラン・ドライバ・常駐アプリ・ゲーム設定を見直す
- 構成:CPUボトルネック・メモリのシングルチャネル・VRAM不足を確認
- 限界なら:GPU使用率が高いまま伸びない=買い替えのサイン
SSD換装でfpsは上がらないといった思い込みに惑わされず、数値を見て順番に切り分けることが、遠回りに見えて一番の近道です。それでも改善しない場合は、無理に投資を重ねるより買い替えを検討したほうが、結果的にコストを抑えられます。
最終更新:2026年6月


主要BTO10社以上の実機検証経験。GPコスパ指数による独自評価を軸に、初心者から上級者まで「損しない1台」の選び方を発信しています。
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ゲーミングPCのfpsが落ちた時のよくある質問
fpsが落ちたときに多い疑問をまとめました。対処の前後に確認しておくと、原因の見当をつけやすくなります。
- fpsが急に落ちる一番多い原因は何ですか?
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内部のホコリ蓄積による発熱とサーマルスロットリングが最も多い原因です。プレイ開始から時間が経って落ちるなら、まず温度を確認し清掃を試してください。
- SSDに換装すればfpsは上がりますか?
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基本的に上がりません。SSD換装で速くなるのはロード時間やマップ読み込みであり、描画のフレームレート自体はGPUとCPUで決まります。
- メモリ1枚でもfpsは落ちますか?
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落ちやすくなります。1枚挿しのシングルチャネルは帯域が半減し、特に最低fpsが下がってカクつきの原因になります。2枚組のデュアルチャネルが推奨です。
- 対処しても直らない場合は買い替えるべきですか?
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GPU使用率が高いままfpsが伸びないなら、性能の限界なので買い替えが現実的です。温度や設定が正常でも改善しない場合は世代的な限界のサインです。









